戦争の悲惨さ

絵画教室の島田先生(80歳)が10歳の頃に体験した戦争の話をしてくれました。疎開の事、焼夷弾の事、空襲の事、焼けた死体の事、原爆投下時のラジオ放送の事等、すべてご自身で経験してきたことです。「真剣」という言葉が使えないという先生の言葉が強烈に心に残りました。焼夷弾で燃え広がる炎の間を縫いながら逃げているとき、普段なら飛び越えられない川を夢中で飛び跳ねて越えた経験があるそうです。命がけで、そういう事をやるのが「真剣」と思うので、それから「真剣」という事が言えなくなったとのことです。もみの木には、同じ年代の仲間達がいますが、皆田舎住まいだったので、東京に暮らしていた島田先生のような怖い思い、悲惨さは体験せずに済んだようです。70年も以前の事なのに脳裏にしっかり焼きこまれて、忘れる事が出来ない体験談を語る先生は「戦争はなぜ起こるんでしょうね。ごく一部の人たちの考えで戦争につながってしまっている様に思えてならない」と言っておられました。お話の進め方、口調、内容等に感すべてに感動! 貴重なお話本当にありがとうございました。