思いやりにあふれるもみの木

どうしたことか、トイレのフロアのタイルの目地から水がしみ出すようになってしまいまいた。前にも何度かこんなことがあったのですが、2,3日で普通に乾いてしまったので「何だったのかな」と思うぐらいですんでしまったのですが、今回はもう1ヶ月近くしみ出し続けています。たぶん管が古くなったので腐食してそうなったのだろうということですが…。今日は鹿沼の湯本さん、坪子さんが遊びに来て下さり「敷くのにちょうどいい板が家にあるからそれを張ったらいいんじゃないの? 今から鹿沼まで取りに行こう」と昼食を食べるとすぐに、スタッフの正俊さんと、とても器用な利用者の川上さんの4人で鹿沼に向かいました。そして、簀の子にするには立派すぎるほどの板を8枚もいただいてきてくれました。正俊さん以外の3人はカラオケを楽しみに、利用料を払って遊びに来てくださっている方たちなのです。それなのにもみの木の困りごとは、自分の楽しみのことなどさておいて、親身になって対処することを考えてくれるのです。今回ばかりでなくいろいろな場面でとても力強く、本当に感謝です。

この頃特に、もみの木は、優しさや思いやりをいっぱいもってきてくれる人達であふれているなと感じています。

それなのに、私たちの活動のチェックをする福祉の担当職員の方からは、「市外の利用者は利用者カウントからははずすよう」との指導があったりして、納得がいきません。鹿沼市から、わざわざガソリンを使って、時間をかけて、楽しみに利用しに来てくれるなんて、日光市の高齢者支援の誇りではないかと思うのですが! 今日のように、もみの木のために本気で協力を申し出てくれていることを考えたら、カウントから外すどころか割り増しカウントを考えてくれるような対応こそ、本当に真摯に福祉のことを考えてくださっていると思えるのですが……。私たちの思いと福祉担当職員の方の考え方にあまりにも大きすぎるギャップを感じてしまいます。

明日、もみの木は定休日。なのにです!利用者の川上さん「早いほうが良いから、明日、貰ってきた板、張ちゃうべ。営業日には作業なんてできないから。10時に来るから鍵だけ開けといて」って。スタッフの正俊さんも「私もお手伝いします」って。お金にはつながらない事なのに皆の心がつながるって、凄いことで、嬉しいことですね。どうしようと考えているだけで何も出来なかった心配事が、みんなの協力でたちまち形になるんですから。申し訳ないけど私は、手伝えないのでランチでもご馳走させてもらおうかな~